Sensa

2022年の振り返り

エアアドベントカレンダーです.

労

4月から新しい職場に移りました(New!).

業務量がかなり増えたものの,前任者からのサポートもありつつ引継ぎはスムーズに進み,人間関係が良好かつ良い同僚にも恵まれているので本当に何も言うことがありません.この分野の職としては国内でも最も待遇がよい部類ではないかと思います.(と同時に,大学院時代を振り返って,同じ空間に執拗なハラッサーがいるということが如何にパフォーマンスを下げていたのか痛感しています……).

学

年初に投稿していた論文が一度rejectになったので落胆していましたが,改稿を経て別の雑誌に載る目途がつきました.

前記の業務量が多く,上半期はその隙間にむりやり研究を進めようとした結果うまくいかず迷走していたため,上半期は学期中の研究作業を最小限(査読者への返答など)に抑えて体調を優先しました.とはいえ,これができたのは,前述の論文掲載の目途がついていたからこそですが……

「3時間を1度」と「1時間を3度」は同じではないため(時間については交換律は成立しない!),細切れにされた時間をどのように自分の勉強と研究に活用するか,また業務の内容と研究対象がズレている問題をどう解決するか,あたりが来年の課題ですかね.

それから,夏ごろにAccademia Vivarium Novumのオンラインラテン語講座を受講してきました.古典語の直接法教育(direct method)を実践している学校で,実際に授業に参加することを通してその教授法を学ぶことができました(詳細).ラテン語を能動的に用いる機会をどのように確保し,それを今日的なカリキュラムの中にどのように取り入れることができるか,という問題はなかなか解きがたいですが.

本

業務の一環でたくさんの本を購入・発注してはいるものの,肝心の読む時間を設けられておらず,むしろ隙間の時間に関係のない本を読んでいました.

今年読んでよかった本とか:

  • ウィリアム E. ショイアマン(森達也監訳)『市民的不服従』(人文書院,2022年)●
  • 辻本雅史『江戸の学びと思想家たち』(岩波書店(岩波新書),2021年)●
  • 上野修・鈴木泉編『スピノザ全集 第III巻 エチカ』(岩波書店,2022年)●(ついに出た!)
  • 本田遼『ダルバートとネパール料理ネパールカレーのテクニックとレシピ,食文化』(柴田書店,2020年)●
  • 松浦年男・田村早苗『日本語パラグラフ・ライティング入門 ――読み手を迷わせないための書く技術――』(研究社,2022年)●
  • 大谷雅夫『万葉集に出会う』(岩波書店(岩波新書),2021年)●
  • 北村一真『英語の読み方 ニュース,SNSから小説まで』(中央公論新社(中公新書),2021年)●
  • kashmir『ぱらのま 5』(白泉社,2022年)●
  • 福田晋一『その着せ替え人形は恋をする 9, 10』(スクウェア・エニックス,2022年)●●
  • 肉村Q『ジャイアントお嬢様 1』(小学館,2021年)●
  • ミシェル・ローリセラ『モルフォ人体デッサン ミニシリーズ 服のシワを描く』(グラフィック社,2022年)●
  • P.マルヴェッツィ・G.ピレッリ編(河島英昭他訳)『イタリア抵抗運動の遺書』(冨山房,1983年)●

アニメ

もともとここに書いていましたが,クールが終わるころに忘れている場合が多いのでAnnictに登録しました.