緑の葉の間をささめきながら我が顔へ
打ち寄せてくる晴れやかな微風ラウラが
思い起こさせるのは，愛神がはじめて私に
深く甘美な痛手を負わせたときのこと．

かの婦人が私に隠し，「軽蔑」や「嫉妬」が
私を遠ざけるあの美しい顔，
またその時は解かれて，真珠や宝石に飾られた，
純金にも勝る金髪が我が目に浮かぶ．

その髪を微風がなびかせる優美さ，
またまとめ合わせる仕方の高雅さは，
思い返せば心が震えおののくほど．

やがて時はその髪を固い束縛へと縒り上げて
我が心を強い罠で縛りつけた．
そこから私を解放してくれるのはただ死のみであろう．