Petrarca, F., Canzoniere

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愛神と自然,そしてその場所にあらゆる美徳が
宿り治める麗しく慎み深き魂とが
私に謀略を仕掛けた.愛神はいつもの仕方に従って
私がすっかり死滅すべく知恵を巡らせる.
4


自然がこの魂を捉えておく絆は
実にか細く,どんな衝撃にも耐えられぬほど.
その魂の超然たる様は,もはや苦難多く卑しい
生のうちに住まうに値せぬほど.
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かくして刻一刻と衰えゆくのだ,
真の優雅を映す,美しく高貴で
尊いその身体に宿る霊気は.
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そしてもし「慈悲」が「死」の手綱を締めることを止めるなら,
哀れなるかな,私が日頃糧としたこの空しい希望が
どうなってしまうかは目にも明らかなこと.
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COM. ――病の床に臥せるラウラについて. 5. 自然がこの魂を捉えておく絆:魂を現世の肉体と結びつける絆. 13. この空しい希望:Cf. ‘fra le vane speranze e 'l van dolore’ (Rvf. 1, 6).

2017/07/25


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