Petrarca, F., Canzoniere
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彼女の甘美な眼差しと,爽やかで
聡明な言葉が私の息の根を止め,
ただ彼女が語り,微笑むだけで
かくも私を圧倒するよう愛神が仕向けるのに,
4
ああ,どうなってしまうことか,もし彼女が
――
私の過ちかあるいは不幸な巡り合せによって
――
その眼から慈悲の色を失せさせて,今でこそ
死を防いでくれていても,死の脅しをかけてきたならば.
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だから彼女の様子が変るのを目にするたび
私は震え上がり心が凍てつく.
この恐怖はかつての経験から生じたのだ.
11
女とは生来移ろいやすきもの.
そこから私が知ったのは,恋の想いが
女の心には束の間しか続きはしないということ.
14
COM. ――
7f. 今でこそ死を防いでくれているのに……:ラウラの存在が詩人を死から守り生き存えさせるのに,彼女が態度を変えたならば.
12. 女とは生来移ろいやすきもの:Cf. ‘mutabile semper femina’ (Verg. Aen. IV 569).
2017/08/01
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