もはや私は考えることに疲れてしまった
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どうして貴女をめぐる我が想いは疲れることを知らないのか,
どうしてかくも苦しい嘆きの重荷を逃れるべく
この命を棄て去ってしまわずに居れるのか,
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そして常々私が物語るあの貌,あの髪,
あの美しい眼を歌うため,
昼も夜も貴女の名を呼ぶ
言葉や声はどうして尽きることがないのか,
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また多くの足取りを空しく費やしつつも
あらゆる所に貴女の跡を追い求めて
なおこの足が疲れ萎えてしまわぬことを,
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そして貴女を讃えて埋め尽くす紙やインクが
何処から得られるのかを.もしそのうちに過ちがあったとしても
それは愛神のせいであって,我が技の欠如にあらず.
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COM. ――
13. そのうちに:ラウラを語り讃えるうちに.