Petrarca, F., Canzoniere

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涼やかな泉の水の只中で
一糸纏わぬ姿のディアーナを端無くも
目にした折,恋人の心は魅了されたが,

それとても,あの厳しく冷酷な羊飼いの娘が,
風から美しき金髪を隔てる高貴なヴェールを
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洗おうとするときに私を魅了したのには及ばない.

それは,空の熱く燃えるときのこと,
我が全身が恋の情熱に震えるほどであった.

COM. ―― 3. 恋人:アクタイオーンのこと.キタイローン山で50匹の犬を連れ狩りをしていたところ,アルテミス(=ディアーナ)の水浴を目にしたため鹿に変えられ,自身の猟犬に八つ裂きにされた.Ov. Met. III 138ff.アクタイオーンの身に起こった悲運をペトラルカ自身に起こった出来事と重ね合わせている. 4. 羊飼いの娘:ラウラのこと. 7. 空の熱く燃えるときのこと:正午.アクタイオーンが狩りをしていたのも同じ時間.‘iamque dies medius rerum contraxerat umbras’ (Ov. Met. III 144).

2017/07/06


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