Petrarca, F., Canzoniere

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遠くからでもこの眼を眩ませる
あの光が我が眼に近づきかけて,
ちょうどテッサリアの地が見た彼女の変身のように
危うく我が身もすっかり様変わりしてしまうところだった.
4


だが今の姿(これとて彼女の慈悲を得るには役立たないが)
以上に彼女のそれへと身を変えることは出来ないから
今の私はおそらく恐れのあまり
沈鬱な装いの石像に変わることだろう,
8


ダイヤモンドや美しく白い大理石,
貪欲で愚かな大衆が有難がる碧玉よりも
硬い石を彫刻した石像に.
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そしてこの重く苦しい軛から解放されるだろう,
この軛に比べれば私には羨ましいのだ,その背で
モロッコに影なすあの疲れ果てた古の者が.
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COM. ―― 2. あの光:ラウラ. 3. テッサリアの地が見た彼女の変身:月桂樹に変化したダプネーのこと. 5. 今の姿……:ラウラへの愛と傾倒により変わり果てた様子.詩人自身別の箇所(Rvf. 23)で月桂樹への変化を遂げている. Cf. ‘poiché egli non può transformarsi in lauro piú di quello che già è, secondo XXIII 40: dice insomma che già egli era tutto trasformato in un altro, per causa di lei, cioè in lei stessa, in poesia.’ (Zingarelli) 14. 疲れ果てた古の者:メドゥーサの眼差しで岩山と化したアトラース.詩人の苦しみはアトラースのそれより大きいと.

2017/12/27


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